本記事では、法人向け清掃事業ならではの資源(法人訪問ルート)を活かせる多角化の選択肢を解説します。新たな収益の柱を探している経営者やご担当者様は、参考にしてみてください。
相見積もりによる単価下落、同業他社との価格競争、スタッフの高齢化や採用難による人件費の上昇、資機材コストの値上がりなど、利益を圧迫する要因は年々増えています。こうした環境下では、清掃単価依存からの脱却が重要な経営課題といえるでしょう。
法人向け清掃会社が保有する経営資源が、新規事業を効率的に立ち上げるうえで強力な武器となる理由を解説します。
法人清掃は、営業時間外のオフィスやバックヤードに立ち入る数少ない業種です。既に「出入りを任せられる業者」としてセキュリティ面をクリアしているため、総務担当者やオーナーへの別商材の提案も受け入れられやすい土台があります。強固な取引先との信頼関係は、新規営業コストを抑える武器となるでしょう。
毎日あるいは週数回など、高頻度で訪問する法人ルートが既に構築されています。この訪問網を活用すれば、新規商材の納品やフォローを効率的に進めることが可能です。新たな配送網や営業人員を増やさずに展開できる点は、既存ルート活用型の強みといえます。
給湯室のゴミ回収やシンク清掃の現場では、空のペットボトルの山やお茶出し準備の負担など、日常的な課題を目にします。現場に密着しているからこそ、環境改善のヒントを掴みやすい立場です。現場目線の課題把握力は、多角化提案の説得力を高めます。
多角化を成功に導くためには、以下の3点を押さえた事業を選ぶことが大切です。
上記のポイントを満たし、法人向け清掃事業の強みと好相性なのがウォーターサーバー事業(自社配送のフランチャイズモデル)です。詳しい理由を見ていきましょう。
飲料水インフラまで担うことで、清掃だけの委託関係から一歩進み、職場環境を支えるパートナーという位置づけに近づきます。日常的に使われる設備ほど、担当者との接点が増えやすく、結果として清掃契約の継続にもつながりやすい点が特徴です。
ウォーターサーバーは、社内利用を前提とする場合、福利厚生の一環として検討されやすい商材です。経費として計上できるため、拠点やフロア単位で大口契約を取れる可能性もあります。担当者側も「従業員向けの環境整備」として社内説明を組み立てやすく、導入のハードルを下げやすいでしょう。
清掃訪問スケジュールに合わせてボトルを納品すれば、追加の移動時間や燃料費を抑えやすくなります。給湯室や休憩室など実際の利用場所を日常的に見ているため、困りごとが見えたタイミングで自然に提案しやすい点も利点です。飛び込みや新規開拓の比重を下げ、既存ルート内で商談機会を作りやすくなります。
法人清掃と同様に、ウォーターサーバーは継続利用が前提となるため、契約が増えるほど毎月の売上が積み上がっていきます。清掃売上とは別の継続収益が加わることで、収益が二本柱になり、強固な経営基盤を構築できるでしょう。
ウォーターサーバー事業を始めるには、メーカーと直接契約する、あるいは代理店・フランチャイズ募集サイト経由で申し込むのが一般的。業務やサポートの範囲、収益モデルなどは販売パートナーによって異なるため、自社の訪問ルートや法人リストを活かせるパートナーを選ぶことが大切です。
当メディアでは、企業の経営資源や特性ごとに、ウォーターサーバー事業でおすすめの販売パートナーを紹介しています。定期ルート配送を行っている企業向けのパートナーも掲載していますので、比較・検討の材料にお役立てください。
トイレットペーパーやハンドソープ、コピー用紙などの在庫管理と補充を清掃時に行うサービスです。総務担当者の細かな業務負担を軽減できるため評価されやすく、総務業務の外部化支援として本業の付加価値向上に貢献します。
エントランスや会議室に観葉植物を設置し、水やりや剪定を定期訪問時に実施する事業です。空間の美観維持という清掃業務との親和性が高く、空間価値向上サービスとして法人経費を取りやすい分野といえます。
衛生管理の延長線上で提案しやすい事業です。年間契約を結びやすく、単価向上にも寄与します。清掃と組み合わせることで、衛生管理の総合提案が可能となり、専門性の強化にもつながるのが魅力です。
法人向け清掃事業の多角化には複数の選択肢がありますが、重要なのは既に持っている信頼と訪問ルートを最大限活かすことです。本業との親和性が低い分野を選んでしまうと、設備投資や人材育成に多大なコストがかかり、既存業務とのシナジーも生まれません。
既存の法人訪問ルートを活かせるウォーターサーバー事業による多角化が気になる方は、以下の記事から事業の始め方をご確認ください。
ウォーターサーバー事業を始めるには、メーカーや代理店募集サイトから問い合わせて契約を結ぶのが一般的です。しかし、販売パートナーの事業内容はさまざまなため「思っていた収益モデルや業務範囲と違う」といったミスマッチが起こりかねません。
自社が既に持っている配送網や顧客基盤、媒体などのアセットを活かせるパートナーを選ぶことが大切です。
| 業務範囲 | 営業・配達・集金・メンテナンスまでを一気通貫で担う |
|---|---|
| 収益 | 獲得報酬、毎月の水代 |
| 業務範囲 | 営業活動、顧客対応 |
|---|---|
| 収益 | 新規契約手数料 |
| 業務範囲 | 紹介のみ |
|---|---|
| 収益 | 紹介料 |
※参照元:マイボイスコム調べ(2022年7月「ウォーターサーバーの利用に関する調査」にて利用経験者の満足度No.1)(https://myel.myvoice.jp/products/detail/28808)
調査期間:2022年07月01日 ~07月05日
調査対象:「MyVoice」のアンケートモニター
調査方法:インターネット調査
調査会社:マイボイスコム株式会社