本記事では、オフィスコーヒー事業者(OCS事業者)が持つ独自の経営資源を活かせる多角化戦略を解説します。既存の配送網と顧客資産を守りながら、新たな収益の柱を構築したい経営者様や営業責任者様は、参考にしてください。
近年のリモートワーク定着により、オフィス出社人数が減少したことで1社あたりのコーヒー消費量は減少傾向にあります。さらに、世界的なコーヒー豆の価格高騰※やコンビニコーヒーとの競合、燃料費・人件費の上昇が利益を圧迫しているのが現状です。
外部環境の変化に対応するために、従来の一本足打法から脱却し、多角化による収益構造の安定化を図る動きが加速しています。
オフィスコーヒー事業者が長年築き上げてきた経営資源は、他業種がゼロから参入する場合には持ち得ない強力な武器となります。
週1回や隔週といったペースで既存顧客を巡回する、規則正しい配送網が既に完成している点は大きなアドバンテージです。この配送網に新しい商材を乗せれば、既存リソースの稼働効率を高められます。
マシンの清掃や補充を通じて、企業のバックヤードである給湯室や休憩室に日常的に出入りしているのが強みです。担当者とのリレーションが構築されているため、新規商品提案時の心理的ハードルが低く、クロスセルをスムーズに進めやすい環境にあります。
「機器を貸与し、消耗品を継続補充して課金する」というストック型の収益モデルに精通している点もポイントです。複雑な決済システムの再構築が不要なため、新たな事業へスムーズに横展開できます。
多角化を成功させるためには、以下の3つの条件を満たす事業選定が重要です。
上記の条件を満たし、オフィスコーヒー事業の強みを引き出しやすい事業の一つが、自社配送モデルのウォーターサーバー事業です。
既存のコーヒー納品スケジュールに合わせて水ボトルを積み込めば、移動時間や燃料費を増やすことなく、1訪問あたりの売上を向上させられます。重量物の取り扱いや保管スペースといった運用設計は必要ですが、現場スタッフの巡回ルートをそのまま収益化に繋げられるのが魅力です。
働き方の変化でコーヒーの杯数が変動しても、オフィスにおける「水」の需要は比較的安定しています。コーヒーとセットで提供することで、1社あたりの顧客単価を維持向上させるリスクヘッジとなるでしょう。
コーヒーの味を左右する水は、非常に親和性の高い商材です。より美味しい一杯のためにという文脈で自然なクロスセルを実施できるほか、お茶やスープを好む層も含めたオフィス全体の満足度向上に寄与します。
ウォーターサーバーとオフィスコーヒーの契約がセットでとれた場合、飲料インフラ全般を一つの業者が一括管理する形になります。窓口の一本化で解約防止につながるため、安定した取引継続が期待できるでしょう。
ウォーターサーバー事業を始めるには、メーカーと直接契約するか、代理店・フランチャイズ募集サイト経由で申し込むのが一般的。参入にあたっては、自社配送モデルに対応したパートナーを選ぶことが大切です。
当メディアでは、企業の経営資源や特性ごとに、ウォーターサーバー事業でおすすめの販売パートナーを紹介しています。配送ルートを持つ企業と相性の良い販売パートナーも掲載していますので、比較・検討の材料にお役立てください。
コーヒー以外の飲料の選択肢として、緑茶やほうじ茶の提供も有力です。飲料カテゴリー内でのラインナップ拡充として、既存顧客へスムーズな導入が進みます。
「プチ社食」のようなお菓子や軽食の定期補充サービスです。手軽に客単価を底上げできるだけでなく、従業員の福利厚生を充実させる商材として注目されています。
紙コップや除菌用品、清掃備品などの在庫管理代行です。総務担当者の管理の手間を省くという付加価値を提供することで、取引の継続性をさらに高められます。
オフィスコーヒー事業の多角化を成功させる鍵は、保有している法人ルートと信頼をどう活用するかです。追加の固定費を抑えつつ、継続的な収益が見込める事業を選択することが、持続可能な経営への近道となります。
中でも、物流と顧客基盤を共有しやすいウォーターサーバー事業は、安定収益を築くための良い候補といえるでしょう。
配送ルートや車両を有効活用できるウォーターサーバー事業の具体的な始め方は、以下のガイド記事で解説しています。
ウォーターサーバー事業を始めるには、メーカーや代理店募集サイトから問い合わせて契約を結ぶのが一般的です。しかし、販売パートナーの事業内容はさまざまなため「思っていた収益モデルや業務範囲と違う」といったミスマッチが起こりかねません。
自社が既に持っている配送網や顧客基盤、媒体などのアセットを活かせるパートナーを選ぶことが大切です。
| 業務範囲 | 営業・配達・集金・メンテナンスまでを一気通貫で担う |
|---|---|
| 収益 | 獲得報酬、毎月の水代 |
| 業務範囲 | 営業活動、顧客対応 |
|---|---|
| 収益 | 新規契約手数料 |
| 業務範囲 | 紹介のみ |
|---|---|
| 収益 | 紹介料 |
※参照元:マイボイスコム調べ(2022年7月「ウォーターサーバーの利用に関する調査」にて利用経験者の満足度No.1)(https://myel.myvoice.jp/products/detail/28808)
調査期間:2022年07月01日 ~07月05日
調査対象:「MyVoice」のアンケートモニター
調査方法:インターネット調査
調査会社:マイボイスコム株式会社